企画→グリーンライトの条件

「脚本が良い」だけでは制作は決まりません。グリーンライトとは、金・人・出口(配給)が揃い、 さらにリスクが減っている状態です。ここで “何を揃えるか” を理解すると、遠回りが減ります。

グリーンライトに必要な 6 つの要素

どれかが欠けると “YES” が出ません(または超高コストになります)。

  1. 脚本(Script):読後に “画が浮かぶ” 構造
  2. パッケージ(Package):監督・主要キャスト・プロデューサー等
  3. 予算(Budget):実現可能で、出口に合う規模
  4. 資金(Financing):集まる見込み/条件/回収構造
  5. 出口(Distribution):配給/セールス/映画祭戦略
  6. リスク低減(De-risk):権利・日程・保険・完成保証等
大事:グリーンライト=「作品の採点」ではない これは “プロジェクトとして成立するか” の判断です。良い作品でも成立しないことは普通に起きます。

最短で進める順序

初心者がやりがち:脚本を磨き続けて止まる。正解:次の材料を早く作る。

  1. ログライン(1行)
  2. ワンページ(1枚)
  3. ピッチデッキ(8〜12枚)
  4. 予算感(レンジ)
  5. パッケージ案(候補)

パッケージ(Package)とは何か

「誰が作るか」で、資金と出口が変わる。パッケージは “信用の束” です。

  • 監督:世界観を形にできる実績
  • 主要キャスト:観客や配給に対する “理由”
  • プロデューサー:現場を回し切る保証
  • 制作会社:体制(人・機材・手続き)
現実:売れるパッケージがないと、資金は “高く” なる リスクが高いほど投資家は取り分を増やす。つまり制作側は苦しくなる。

予算の “サイズ感” が命

予算は夢ではなく市場の現実。出口(配給・配信)に合わない予算は成立しにくい。

  • 低予算:機動力/撮影日数/俳優の拘束が鍵
  • 中規模:キャストと制作価値のバランス
  • 大規模:資金の構造が別世界(配給前提)

グリーンライト直前で必ず詰める “リスク低減”

ここを甘くすると、直前で崩れます(そして金が飛びます)。

  • 権利:原作・音楽・脚本の権利がクリアか(チェーンオブタイトル)
  • スケジュール:撮影日程、キャスト拘束、ロケ許可
  • 保険:撮影保険、労務、事故リスク
  • 完成保証:完成保証(Completion)や代替策
  • 納品:deliverables(配給が求める提出物)
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